セキュリティグループの削除時に「一部のセキュリティグループは削除できません」というメッセージが表示された時の対処方法
困っていた内容
セキュリティグループを整理するため、必要のないセキュリティグループを削除しています。 特定のセキュリティグループを削除しようとすると、下記メッセージが表示され削除できません。
さらに、ENI のセキュリティグループを変更しようとすると下記エラーが表示され、変更できません。
どう対応すればいいの?
結論から申しますと、まずはセキュリティグループがアタッチされているリソース(今回は、RDSまたはELB)から、対象のセキュリティグループをデタッチする必要があります。
その後、セキュリティグループを削除可能です。
以下、詳細を確認しながら、対応していきます。
ネットワークインターフェイスを確認する
まず、下記スクリーンショットの「理由」の「1 のネットワークインターフェイスが関連づけられています。」のリンクから、セキュリティグループがアタッチされているネットワークインターフェイスを開きます。
下記の画面が開き、ネットワークインターフェイスの詳細タブを確認すると、以下と表示されていました。
- 説明: RDSNetworkInterface
- リクエスタマネージド: True
「リクエスタマネージド: True」となっているので、このネットワークインターフェイスは、「リクエスタマネージド型ネットワークインターフェイス」であることがわかります。
リクエスタマネージド型ネットワークインターフェイスについてのAWS公式ドキュメントを確認したところ、リクエスタマネージド型ネットワークインターフェイスは、AWSサービスが自動で作成するものであると記載がありました。
さらに、タグの追加・削除はできるが、他のプロパティは変更できないと記載がありました。そのため、セキュリティグループの変更も出来ないようです。
また、「説明: RDSNetworkInterface」の表示があるので、このネットワークインターフェイスは、RDSを作成した時に自動で作成されたものであることがわかりました。
リクエスタマネージド型のネットワークインターフェイス
リクエスタマネージド型ネットワークインターフェイスは、AWS のサービスがユーザーに代わって VPC 内に作成するネットワークインターフェイスです。ネットワークインターフェイスは、Amazon RDS の DB インスタンス、NAT ゲートウェイ、または AWS >PrivateLink のインターフェイス VPC エンドポイントなど、別のサービスのリソースに関連付けられています。
考慮事項
- アカウントにあるリクエスタマネージド型ネットワークインターフェイスを確認できます。タグを追加または削除することはできますが、リクエスタマネージド型ネットワークインターフェイスの他のプロパティは変更できません。
リクエスタマネジード型ネットワークインターフェイスをデタッチすることはできません。
リクエスタマネジード型ネットワークインターフェイスに関連付けられているリソースを削除すると、AWS のサービスはネットワークインターフェイスをデタッチして削除します。サービスがネットワークインターフェースをデタッチしたが、削除しなかった場合は、デタッチされたネットワークインターフェイスを削除できます。
引用元: リクエスタマネージド型ネットワークインターフェイス
同様に、セキュリティグループのアタッチ先がELBの場合には、詳細は下記となっていました。
- ELB app/ロードバランサー名
- リクエスタマネージド: True
どのサービスのリソースにアタッチされているのかを確認できたら、それぞれのリソースを確認していきます。
セキュリティグループがアタッチされているリソースを確認する
削除したいセキュリティグループのアタッチ先のリソースを確認します。今回は、RDSのマネジメントコンソールから確認しています。
対象のRDSのセキュリティグループを変更し、対象セキュリティグループをデタッチします。
セキュリティグループのアタッチ先がELBの場合も同様にELBからセキュリティグループをデタッチした後に、そのセキュリティグループを削除することができます。